リキュウ Rikyu
リネンウールの厚手綾織りカーテン
風合い豊かな、立体感のあるリネンウール
リネンとウールの撚糸を使った、立体感と特徴的なしわを持つ生地です。リネンとウールの素材がもつ縮率差を利用して、からっ風を使った天日干しをすることにより、独特な風情のある”しわ”が生まれます。ウール特有の毛羽立ちと相まって、ワッシャー感と素朴なあたたかさを演出してくれます。また、綾織りという、織り目が斜めに表れる方法で、リネンに羊毛をブレンドした、ほのかな毛羽立ちと太さのある糸を使って、丁寧に織っています。同じ綾織りの生地に「アヤ」という光沢感のある上品な印象の生地がありますが、同じ織り方でも「リキュウ」にどこか素朴な印象を受けるのは、糸の太さや配合、仕上げの方法を変えているから。ラフで素材感があるのに、しっかりと作り込まれた、味のあるリネン生地です。
古き良き情緒を感じる、手染めの伝統色
独特なムラのある色は、手作業による染めと昔ながらの天日干しによって生まれます。効率化があたり前の今もなお、遠州産地の独自の技術を持つ職人が、丁寧にひとつひとつ染め、昔ながらの仕上げの工程を行っているため、その時の布の状態や天気などの環境によって、絶妙に色の表情が異なります。私たちの生活や文化のなかに深く息づく、繊細で微妙な、くすみがかった渋みのある和の色彩。その落ち着きのある微妙なカラーには、大量生産では絶対に出せない美しさがあります。
移ろう色と質感に、閑寂な風流を楽しんで
自然素材とナチュラルな工程のみでつくられるこの生地は、時間の経過とともに色彩や質感が多様に変化します。その趣きのある風合いの変化には、日本人の持つ美意識を感じます。時間と共に変化していく素材に美しさを見出す日本の“わび”の心を大切にしてほしい、そんな思いが込められたこの生地は、シンプルな空間に奥ゆかしさと、ほのかな彩りを添えてくれます。和室や落ち着きを得たいプライベートルームのカーテンとして、季節の移ろいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
厚手の生地で、夜間でも視線はしっかりと遮ります。不均一な太さの撚糸でつくられた織り目から光を透すため、空間はそれほど暗くなりません。昼間に透かした時には天然繊維ならではテクスチャーが一段ときれいに浮かび上がります。色が濃いほど光を透しにくく、落ち着きの欲しいリビングルームや寝室に安らぎを与えてくれます。
歴史を感じる和の色彩
日本の繊細な色彩感覚を感じられる全4色。暖色系の「01鳥の子」「02榛(はしばみ)」は、明るく温もりのある空間に適しています。「03煤竹(すすたけ)」「04藍媚茶(あいこびちゃ)」は、江戸時代の大衆に人気の流行色。寝室や和室、書斎など落ち着いた空間に馴染み、主張しすぎないのでインテリアの邪魔もしません。
ヨーロッパの伝統的な高級繊維
- リネンの原料はフラックスという植物です。
- フランス、ベルギー、オランダなどヨーロッパを中心に寒冷の土地で生育します。
- 草丈は80cm 位の一年生の亜麻科の草木であり、淡紫色の五弁の可憐な花が咲く植物です。
- 麻は表面がザラザラ・チクチクとした肌への刺激を想像されますが、リネンはソフトでしなやか。ラミーに比べて毛羽立ちが少ないのが特徴です。
▶︎詳しくは<素材について>
身近でサスティナブルな毛織物
- 羊から取れる毛織物がウールです。なかでもスコットランドの北方、シェットランド・シープから作られた毛糸は、冬の寒さが厳しい過酷な環境で育つので、毛質は弾力性、耐久性に優れています。 英国羊毛は一般的に硬い毛質ですが、シェットランドウールは柔らかく、光沢があるのが特徴です。 また、羊の中でも体が小さく、産毛量が少ない貴重な原料です。
- 保温性が高くあたたかみのある、秋冬に欠かせないウールは、環境にも優しいサスティナブルな繊維です。
日本で織られた生地
- 麻織物産地として歴史の古い滋賀、ものづくりが盛んで高度な技術が残る静岡など、すべての生地は日本でつくられています。
- natsusobikuの扱う麻はとても繊細な繊維のため、布を織ることは簡単ではありません。繊細な麻糸を綺麗に織り上げる高度な技術と、多湿な気候などの環境が整う、限られた産地で製造されています。
日本で縫製した製品
- 国内の産地で織られた生地は、主に栃木県那須塩原の加工所にてカーテンへと縫製されます。
- やわらかく繊細で、ゆがみなどが起こるため、高い技術と経験が必要とされる天然繊維のリネンの縫製。長い経験とインテリア縫製に特化した設備が整う専用工場で、職人たちがひとつひとつ丁寧に仕立てています。
How to order
オンラインショップからの購入
ご注文サイズや仕様が明確な方はオンラインショップから、そのままご注文いただけます。1・2窓程度のご購入や、カーテンのオーダー経験のある方はこちらをご利用ください。
まずはカーテンの上部スタイルをご選択ください。
スタイルの特徴について
見積もりやプランニング希望の方へ
詳しいご相談をしたうえでご購入の場合や、新築・リフォームなどで複数のカーテンをご検討の場合におすすめです。