生地の質感

リネン生地の質感イナホ

絡み合う多種のリネン糸、紗のような透け感

タテ糸にリネン60番手、ヨコ糸にリネン75番手と40番手。太さの異なるリネン糸を組み合わせて織り上げた、変わり織りの模紗風リネンです。細い糸が繊細な透明感を生み、太い糸が立体的な表情を添えることで、まるで紗の布のような軽やかさに仕上がりました。リネン100%ならではの自然なハリと柔らかさを兼ね備え、光を通すと糸の重なりが美しく浮かび上がります。風と光をまといながら柔らかな陰影を描く、特徴的な麻レースカーテンです。

リネン生地の質感イナホ

田園の風景を思わせる、立体的な織と色

「イナホ」と名付けられたこの生地は、稲の穂が風に揺れる田園の情景に由来しています。交差する麻糸がつくる凹凸が、自然の中にあるリズムやゆらぎを思わせる、どこか懐かしい表情。ヨコ方向に走る太めの色糸が織りの中でやさしく混ざり合い、光の強弱によって異なる表情を見せます。天然素材らしい均一ではない自然な陰影は、空間に深みとぬくもりをもたらします。

リネン生地の質感イナホ

広幅仕立てが生む、のびやかな存在感

約160cmの広幅で織り上げているため、大きな面でも継ぎ目を少なく美しく仕立てることができます。布の流れをそのまま活かした仕上がりは、リネンの質感と光のグラデーションをいっそう引き立てます。レースカーテンとしてはもちろん、存在感のある表情は1枚吊りや、室内空間の間仕切りとしても。やわらかな透け感と素朴な風合いの織りが、日常の様々なシーンに静かな奥行きを添えてくれる生地です。

リネン生地の質感イナホ

生地の透け感

リネン生地の質感イナホ

透け感ランク

太さの異なる複数のリネン糸が複雑に混じり合う変わり織りのため、しっかりとした手持ち感がありながら透け感は強め。絡み織り・ケースメントのような粗くざっくりとした糸目から、光と風を通します。程よく採光しながら、濃色の糸が室内にやさしい陰影を生む。そんな天然繊維の息吹を感じるこの生地は、薄地一枚で過ごせる空間や、室内をゆるやかに仕切る目隠しに適しています。

 

生地の色み

リネン生地の質感イナホ

昼夜の自然風景を思わせる、穏やかな色調

光の移ろいとともに表情を変える2配色。どちらも、自然の風景を織り込んだような奥行きある色彩です。白茶(しらちゃ)は、白・グレージュ・ベージュ糸を織り交ぜた、穏やかであたたかな色合い。昼下がりの田畑を思わせるやさしい光をまとい、空間をやわらかく包み込みます。燻銀(いぶしぎん)は、白・シルバーグレー・チャコールの糸が織りなす深みのあるトーン。夜の田園に漂う静けさと、月光に照らされた稲穂のような落ち着きを感じさせます。

近江ちぢみのリネンカーテン 生地色見本

 

リネンとフラックスとは

ヨーロッパの伝統的な高級繊維

  • リネンの原料はフラックスという植物です。
  • フランス、ベルギー、オランダなどヨーロッパを中心に寒冷の土地で生育します。
  • 草丈は80cm 位の一年生の亜麻科の草木であり、淡紫色の五弁の可憐な花が咲く植物です。
  • 麻は表面がザラザラ・チクチクとした肌への刺激を想像されますが、リネンはソフトでしなやか。ラミーに比べて毛羽立ちが少ないのが特徴です。

▶︎詳しくは「素材について」

 

製造と縫製 Made in JAPAN

日本で織られた生地

  • 麻織物産地として歴史の古い滋賀、ものづくりが盛んで高度な技術が残る静岡など、すべての生地は日本でつくられています。
  • natsusobikuの扱う麻はとても繊細な繊維のため、布を織ることは簡単ではありません。繊細な麻糸を綺麗に織り上げる高度な技術と、多湿な気候などの環境が整う、限られた産地で製造されています。

日本で縫製した製品

  • 国内の産地で織られた生地は、主に栃木県那須塩原の加工所にてカーテンへと縫製されます。
  • やわらかく繊細で、ゆがみなどが起こるため、高い技術と経験が必要とされる天然繊維のリネンの縫製。長い経験とインテリア縫製に特化した設備が整う専用工場で、職人たちがひとつひとつ丁寧に仕立てています。

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