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VOICE#01
三牧省吾氏 / オーガニック・スタジオ

太陽の熱や風などの自然エネルギーを取り入れ、快適な暮らしを実現できるパッシブデザインの住まい。
埼玉県さいたま市にあるオーガニックスタジオ株式会社・代表の三牧様に、家づくりへの想いを伺いました。

土地のポテンシャルを引き出し、育てる

日本の風土に合うパッシブデザインの家づくりを取り入れて、今年で15年目を迎えました。ここ「おおみやスタジオ」は10年前に体感型モデルハウスとしてOPENしたのですが、この土地や環境と共に育ち、理想としていたものが出来たと感じています。節目でもある今年、新たな試みとして、展示場も兼ねた自邸を建てました。3階建ての住宅が隣接し、かつ台形の形をした小さな土地で、決して条件が良いとはいえない立地です。そういった都市部に多い住宅密集地でどれだけ快適に暮らせるか、パッシブデザインを取り入れてその土地の持つポテンシャルを最大限引き出す試みを実行しました。

都市型パッシブデザインハウス

―「日本では南道路を好む傾向にあり、南からの陽射しが望めない土地は敬遠されます。私にとっては、南側がふさがれているこの立地は、まさに探していた土地そのものでした。」と語る三牧氏。“都市型パッシブデザイン”という言葉通り、リビングダイニングは自然素材を用いながらも重厚な雰囲気の大人のインテリアになっています―

家の前には、昔農業用水路だったところが今は遊歩道になっているところがあり、その景観に向かって開いていく設計にしました。幅約4500㎜、高さ2300㎜の窓があり、そこにnatsusobikuの麻のカーテンを吊るしています。遊歩道を歩く人の視線を遮りつつ、程よく光を取り入れてくれています。窓を開けていることが多いのですが、よく風と一緒にカーテンもふわっと心地良くなびいています。

豊かな自然とともに育まれた感性

私は生まれも育ちも埼玉県ですが、両親の実家が熊本県益城郡にあり、そこで祖父が製材所を営んでいました。幼少期の頃ですが夏休みになると弟と2人、約1ヶ月間祖父母の元へ行くのが楽しみでしたね。近くには手掴みで魚が取れるような鮎の簗場があったり、薪を割って五右衛門風呂に入ったり、畑の野菜をもいで食べたりしました。どれも私の原体験になっていると思います。今も祖父の縁で、長野や福島の製材所から、樺桜、山桜など良質な国産材を仕入れることができています。

居心地の良い場所をつくること

私は、家は大切な家族を守るシェルターでなくてはならないと考えています。地震で崩れ落ちず、冬の寒さや夏の暑さからも切り離された快適な空間であり、好きなことができ、好きなものに囲まれた暮らしができる場所が家であり、家の役割だと思っています。キッチンの窓から緑が見えるようにしたい、湯船につかってリラックスしたい、ハンモックを吊るしたい、家事の合間に裁縫がしたい…など、したいことが実現できる良い場所を作る。すると、そこが居心地の良い居場所になっていくのです。パッシブデザインを取り入れ、土地のマイナス面を補いつつ、プラス面を引き出すことができれば、良い家ができ、豊かな暮らしが実現できる、と私は思います。

お名前

オーガニック・スタジオ株式会社 代表取締役社長 三牧省吾様

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